望むか望まないかに関わらず、考えていることが実現するのであれば、引き寄せの法則の力を知れば知るほど、自分の思い通りにしたいという気持ちが強くなるものです。
考えた何かを経験として引き寄せ始める
ある対象に関心を向けることで、その対象が自分自身の波動に取り込まれます。
万有引力を基盤としたこの宇宙では例外はありません。
望む何かについて考えると、引き寄せの法則によってその考えはだんだん大きくなり、ますます力強くなります。
逆に望まない何かについて考えたとしても、引き寄せの法則によってその考えもまた段々と大きくなってしまいます。
考えが大きくなれば、それだけ大きな力を引き寄せるようになり、やがては確実にそれを経験することになるのです。
何かを見て、それを経験したいと思い「あれいいな、あれ欲しいな」と考えることで、その向けた関心を通じて、その対象を経験として引き寄せます。
一方で、何かを見て、それは経験したくないと思い「あんなのは嫌!あんなのは要らない!」という思いを通じて、対象を経験として引き寄せてしまいます。
そして、その対象の関心や認識が長ければ長いほど、引き寄せの法則によって自分の経験の中に取り込まれていきます。
「いいえ」「NO」は通じない
もっと具体的に言うと、何かを見て「そんな経験したくない!消えてほしい!」と思ったとしても、実際にはそれを自分の経験として呼び込んでいるのです。
万有引力を基本としたこの宇宙では「いいえ」や「 NO 」は存在しません。
望まない関心を向けるのは「望まないことはこちらへ来てください」と言っているのと同じことなのです。
時間が和らげてくれる
幸い、私たちが住むこの物質世界である時空の現実の中では、物事は直ちに経験として突然現れるわけではありません。
考え始めたことが実際に経験の中に出現するまでにはタイムラグ、時間差があります。
このタイムラグのおかげで、本当に経験として現れてほしいと思うことに、関心を向け直すチャンスが与えられるのです。
しかも、その経験として現れるずっと手前の時点、最初に考え始めた時点で、自分がそれに対してどう感じるかで、その実現が望ましいか望ましくないかを判断することができるわけです。
引き寄せの法則と人々の関係
私たちが正しく理解していてもいなくても、また気づいてすらいなくても、宇宙の法則は私たちの経験に作用しています。
もしも、この引き寄せの法則のことを今まで知らなかったとした場合でも、人生を振り返ってみれば、あらゆる経験全ての面で、この強力な法則が働いていたことに気づくはずです。
ここまで述べたことを踏まえて、自分が考えることや話すこと、経験することとの相関関係に気づくことができれば、引き寄せの法則の力強さが改めてわかることでしょう。
そして、思考を向ける対象を意識し、経験として引き寄せたいと思うことに焦点を定めれば、あらゆる面で望む通りの人生経験ができるようになります。
私たちがいる物質世界は広大かつ多様であり、出来事も環境も驚くほどに変化に富んでいます。
その中には、肯定したり経験したいと願うこともあれば、否定したり経験したくないと思うこともあります。
私たちがこの世界に生まれたのは、自分の周囲に自分が選択する世界を「創造」するためであり、同時に世界が、他の人々が選択する通りに、存在することを「認める」ためでした。
誰かの選択が、自分自身の選択を邪魔することはあり得ませんが、誰かの選択に対する自分自身の関心の持ち方が、自分自身の波動に影響し、自分自身の引き寄せの作用点に影響するのです。