引き寄せの法則や潜在意識を活用したいのに、どうしてもうまくいかない場合、もしかしたら心の中にある「恥」のせいかもしれません。
私が引き寄せの法則を知ってから、自分は潜在意識を書き換える必要があると気づきはじめました。
潜在意識を変えるための勉強の過程で、幼少期を含む今までの人生の中で常識と刷り込まれた、私にとっての誤りを訂正する必要がありました。
生死を脅かすほどの体験をすると「トラウマ」に悩まされ、それが引き寄せの法則においてメンタルブロックになるのですが、この生死を脅かす経験からのトラウマの他にも邪魔する感情があるのではと注目しました。
それは「恥」についてです。
恥とはそもそも何なのか
恥というのは、 そもそも人間にとってある程度は必要な感情です。
自己イメージを守ったり、属したいグループから仲間外れにされないために警告してくれたり、自分と他者との関わり合いの中でも起こる感情です。
例えば、ばっちり身だしなみを整えたと思っていたのに、ふと鏡を見たら鼻毛が出ていることに気がついて、どうしようもない恥ずかしさを感じるのは、それは自己イメージに対する警告の感情です。
また、仲間やグループの中で、突拍子もないことを話してしまい、周りの空気が凍り付いてしまったと感じて自分が恥ずかしくなってしまったとしたら、それは仲間の和に対する警告の感情です。
お母さんに手を引かれた子供が、お母さんの知り合いに声をかけられて、子供はその大人にあいさつもできずにお母さんの後ろに隠れてしまったりするのはその子の「恥じらい」です。
大きくなってからも、初対面の相手に対してや、新しい環境に飛び込む時にも緊張したりするのは「恥じらい」によるものです。
よって、恥の感情というのは、自分と相手や集団の関係の中で起きる自意識の感情というわけです。
恥がもたらす悪影響
恥とは、相手やグループとの関係性を守るためのものとわかりましたが、この恥の思いが強すぎると、かえって悪影響を及ぼすこともあると考えます。
恥が強いと「人に迷惑をかけてはいけない」「みんなと一緒でないといけない」「出しゃばってはいけない」と必要以上に自分に制約をかけて、自由とは何かがわからなくなります。
いじめ問題やスクールカーストも、この強い恥によるものと私は考えています。
集団を取りまとめるためには、取りまとめる者にとって恥という感情はとても便利で都合がいいものなのかもしれません。
例えば、学校の先生が特定の生徒に対して攻撃をし吊し上げてクラスを支配するというのは珍しい話ではないのでしょう。ですが、こんなことがまかり通ってしまう教育システムは許されてはなりません。
恥のトラウマを取り除く
恥にまつわる思い出は思い出したくないし、なかったことにもできればいいですよね。
ですが、過去に起こった事実は消えることはなく、目を背けていてはいつまでも自分の人生にまとわりつき邪魔をしてきます。
では、どうしたらいいのかというと、それは「向き合う」ことです。
勇気がいるのですが、その出来事を紙に書き、十分に恥を味わうことなのです。
そんなことしてしまったら、おかしくなってしまうのではないかと思う方もいるかと思いますが、その時に感じた感情、相手に対する恨みつらみを全て紙に書き出すのです。
「ばかやろー!」「○ねばいいのに」「ふざけるな!!」「同じ目にあってしまえ!」
思いついた暴言全てを言語化してみてください。
言語化するときは、上記の暴言の他にも、文章として表現します。
言語化することで、かつて受けた恥について、心の中で気が付かないところで反芻していたことがぴたりと止みます。
そして、今まで体験として人に話すのも怖かったのが、冷静に説明できるようになります。
注意してもらいたいのが、この紙に書く作業に対して、決して意に反して強がらないことです。
悲しかったことは悲しい、悔しかったことは悔しい。
この思いは絶対にごまかしてはいけません。
自分の最大の理解者は自分だけなのです。
紙に書いた内容は誰も読むことはないので、自分の中に湧き出た醜い思いや言葉は全て書き出してしまってください。
汚い言葉を書いた紙というのは、捨ててしまった方がよいとされていますが、私は取っておくことにしています。
感情的に書いた言葉よりも、冷静になれたときに書いた時の方がより効果的なので、私は特定の恥のエピソードに対して、冷静になれるまで何日も書き続けていました。
そうすることで、恥をかいた自分がだんだんと許せるようになり、心が自由になるのが体感できました。
最初は、最近感じた恥ずかしかったことや、イラッとしたことから練習してみるのもいいかもしれません。
まとめ
引き寄せの法則や潜在意識を活用するためには、辛かった出来事に向き合う必要があるということで、今回は「恥」について注目しました。
「いい気分」でいるためには、「いやな気分」を追い出さないといけません。
辛いことに向き合うのは、さらに辛いかもしれませんが、やってみると意外とスッキリするので、もし、過去の出来事を引きずっていて苦しい思いをしている人はぜひこのワークをやってみてください。